IoTコラム

IoTの活用に不可欠!IoTプラットフォームとは?

作成者: ゼネックコミュニケーション|2023/07/25 15:00:00

近年、IoT技術の進化により、多くの企業がIoT導入を検討しています。
しかし、IoTデバイスから収集したデータを適切に管理し、活用するためには「IoTプラットフォーム」が不可欠です。

本記事では、IoTプラットフォームの基本からメリット、種類、選び方まで詳しく解説します。
企業のDX推進や業務効率化を実現するために、最適なプラットフォームを選びましょう。

IoTプラットフォームとは?

IoTプラットフォームとは、IoTデバイスから収集したデータを管理・可視化・分析・制御するための基盤です。

IoT導入時には、デバイス管理やセキュリティ対策、データの解析などが課題となりますが、IoTプラットフォームを活用することで、それらを一元管理し、効率的な運用が可能になります。

主な機能

  • デバイスマネジメント:IoTセンサーの管理、ファームウェアの更新、ステータス監視

  • データ収集・蓄積:クラウドへデータを集約し、リアルタイムで可視化

  • 遠隔制御:IoT機器の遠隔操作によりメンテナンスコストを削減

  • アラート通知:異常検知時にアラートを発報し、即時対応可能

 

IoTプラットフォームのメリット

デバイスマネジメント

IoTセンサーを精算に管理し、使用状況を監視。デバイスの導入、操作、アップデートを支援。

遠隔操作・制御

リアルタイムのデータ収集と共に、IoTセンサーを遠隔で操作できるため、メンテナンスコストを削減。

データ収集・ビッグデータ分析

元のデータを適切に収集し、AIや分析機能を利用して最適なアクションを生成。

アラート発会・監視

異常気配を検知し、アラートを発会。PCやスマホに通知する機能も導入可能。

 

IoTプラットフォームの動向

総務省のデータによると、近年、産業向けIoTプラットフォームの需要が拡大しています。
特に、製造業・物流・建設業・医療分野では、IoTやAIを活用したデジタル化が進んでおり、データの可視化や遠隔監視システムの導入が加速しています。

世界のユーザ企業のIoTソリューションの導入理由

図は、企業におけるIoTソリューションの導入理由を示したものです。2016年~2018年の3年間において、業務の自動化・最適化が導入理由の上位にあることが分かります。

このアンケート結果からIoTプラットフォームを活用すれば、業務効率化・収益向上・顧客体験の改善を実現できます。

出展:総務省「第1部 5Gが促すデジタル変革と新たな日常の構築」
元出展:BUSINESS INSIDER INTELLIGENCE

 

IoTプラットフォームの仕組み

IoTプラットフォームは、多種多様なセンサーから得たデータを収集、そして可視化、分析や制御を行うための「土台」のことです。

< IoTプラットフォームの構成 >

①IoTセンサーが検知し、データを取得

位置情報、音、振動、温湿度、時刻など多種多様なデータをデジタル化して取得します。

②クラウドにデータの収集・蓄積

IoTセンサーにより収集されたデータはゲートウェイに統合されます。その後、ネット回線(SigfoxやLTEなど)を通じて、サーバーにデータが送信され、クラウド上にデータの収集・蓄積を行います。

③データの可視化

収集したデータの運用・管理などを行うために、IoTプラットフォームで可視化します。

 

IoTプラットフォームの種類

IoTプラットフォームは、大きく分けて「水平型」と「垂直型」の2種類があります。どちらが適しているのか、企業のビジネスモデルに応じて適切なプラットフォームを選択することが重要です。

項目 水平型プラットフォーム 垂直型プラットフォーム
対象業界 全ての業界 特定業界(製造業、医療など)
カスタマイズ性 低い 高い
導入しやすさ 高い 中程度
価格帯 比較的安価 高め
メリット 複数の業種で利用可能、導入しやすい 業務の最適化がしやすく、高度なカスタマイズが可能
デメリット 業界特化機能が少ない 他業種への転用が難しい

 

IoTプラットフォームの選び方

IoTプラットフォームを選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。

1.対応するIoTデバイス・通信規格

例:Wi-Fi、Bluetooth、LPWA(LoRaWAN・Sigfox)、5G など

2.システムの拡張性・柔軟性

IoT導入後の拡張性を考慮し、スケーラブルなプラットフォームを選択

3.セキュリティ対策

データ暗号化、アクセス管理、サイバー攻撃対策などの安全性を確認

4.コストパフォーマンス

初期費用、運用コスト、サブスクリプション型の料金プランを比較

5.サポート体制

トラブル時の対応や、技術サポートの有無を確認

6.カスタマイズ性

データの可視化や操作画面のカスタマイズが可能かを確認

 

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