お役立ちコラム
IoTシステムとは?事例やノウハウ
2023.11.17
IoTの普及と共に、IoTを最大限活用するためのIoTシステムも普及しました。IoTはIoTシステムを活用することで様々なことが実現できるようになるため、IoTにはなくてはならないものの1つと言えます。
今回はIoTの導入を検討される方に向けて、「IoTシステム」を活用することで実際にどのようなことが可能になるのか、具体的な事例やIoTシステムの構成といったノウハウをまとめました。ぜひIoTシステム導入の際に、ご活用ください。
【 目次 】
IoTシステムとは?
「IoTシステム」とは、IoTを活用したシステムのことを指します。
「IoTシステム」のIoTは「Internet of Things」の略称であり、「モノのインターネット」と訳されています。「IoT」を一言で説明すると、モノにIoTセンサーをつけて、インターネットに接続することで、遠隔操作、遠隔監視ができるようになることです。IoTはIoTセンサーによって環境データなどの多種多様なデジタルデータを取得できますが、そのままでは活用することはできません。そこで登場するのが「IoTシステム」です。
※IoTについて、詳しく知りたい方は「IoTとは?」資料をご覧ください
IoTシステムのできること
IoTシステムを活用すれば、取得したデジタルデータをパソコンやタブレット端末で可視化することができ、様々なことが実現できるようになります。実際にIoTシステムは物流・製造業・防災対策など、あらゆる業界で活用されており、各業界に特化したIoTシステムも存在します。
あらゆる業界で活用されているIoTシステムでですが、どのようなことが可能なのでしょうか。できることは大きく分けて3つです。
[1]モノの遠隔操作
IoTシステムを活用すれば、IoTセンサーを取り付けたモノを遠隔操作することが可能です。例えば、実際に現場に行かずとも施設・工場内の温湿度や照明、空調などを調整することができます。また、予めアクションを設定しておくことで自動調整も可能となります。
[2]モノの監視
IoTシステムにより、IoTセンサーが収集したデータをリアルタイムで可視化することができます。タブレット端末に対応したIoTシステムであれば、データはどこにいても24時間リアルタイムで把握できるようになります。そのため、トラブルが起きた際にはすぐに対処することが可能です。
例えば、遠方の家族の健康管理や子供の帰宅状況の把握など、家族の見守りに活用することで安心して毎日を過ごすことができます。
[3]モノ同士の通信
IoTシステムによって、ネットワークを介してモノとモノとが繋がることができます。例えば、ウェラブルデバイスは日々のデータを分析することで、適切な運動量やストレスレベルを数値化することができます。このように、人を介さずにモノ同士が自動で情報の交換を行うため、より円滑な判断とアクションが行われることが期待できます。
IoTシステムの構成要素
導入を円滑に進めるためには、IoTシステムへの理解を深めることが大切です。IoTシステムは様々な要素が連携することで成り立っており、構成している要素は「モノの状態を検知するIoTセンサー」「データを送受信するネット回線」「情報を蓄積するクラウド」の3つです。では、1つずつご説明しましょう。
1
IoTセンサー
モノの状態や周辺環境をIoTセンサーが検知してデータの収集を行います。収集できるデータは、位置情報、音、振動、温湿度、時刻など多岐に渡り、目的に応じて様々なセンサーが活用されています。
2
通信規格
取得したデータを活用するためにはネット回線を介して、クラウドに送信する必要があります。また、データの送受信はIoTセンサーとIoTシステムの間でも行われるため、ネット回線は必要不可欠です。
通信規格には、Sigfoxや5Gなど様々な種類があり、センサーや用途によって選ぶ必要があります。
3
クラウド
IoTセンサーで取得したデータをクラウドに送信することで、データの蓄積を行います。蓄積されたデータはデジタルデータのため、そのままでは人の目で確認することはできません。そこで、IoTシステムを活用することで、人の目で見てわかるように可視化することができます。
蓄積された「ビックデータ」と呼ばれる巨大なデータは、AIを搭載したIoTシステムで分析することで、効果的に活用することができます。
IoTシステムの3つの活用事例
実際にどのような場面でIoTシステムは使用されているのでしょうか。実際の活用事例を知ることで、自社への導入イメージを固めることができます。参考に、IoTシステムの導入事例をご紹介しましょう。
[1] 物流用パレットの管理
物流業界の抱える課題の1つにパレットの管理があります。パレットは倉庫や店舗を移動するため、目視での管理は非常にしにくく、手間がかかります。
そこで、パレットにIoTセンサーを取りつけることにより、IoTシステムで位置情報を可視化することができます。リアルタイムで遠隔管理ができるようになるため、滞留や紛失が無くなり、パレットの運用・管理コスト削減を実現します。
[2] 設備機器の稼働状況の管理
近年、労働力人口の減少に伴い、人員の確保が難しくなっています。設備管理は現場によっては24時間体制のため、人手不足問題を克服する必要があります。
そこで、設備内にIoTセンサーを設置することで課題を解決することができます。例えば、IoTセンサーによって、設備機器の稼働状況や、温度状況を取得することができます。IoTセンサーと共にIoTシステムを同時に活用することで、24時間の監視が可能となります。
[3] 食品の冷蔵、冷凍庫の適正温度管理
食品工場や飲食店で取り扱う食料・原材料の管理は食中毒のリスクがあるため、保存環境の管理は非常に重要です。もしもマンパワーで対応するとなると、ヒューマンエラーによる食品事故が起こる可能性が高まります。
IoTを活用すれば、食品・原材料を保存する食品冷蔵・冷凍庫の温度を自動計測、自動記録が可能になります。担当者が現場に行かずとも、IoTシステムで簡単に確認ができます。
食品関係事業者であれば、HACCPの対応も可能です。素早く、簡単に、正確な数値を記録することが出来ます。
※HACCPについてのコラムを公開中!詳しくはコチラをご覧ください
IoTシステムが注目され始めた背景
IoTとIoTシステムを組み合わせることで様々なことが実現できるため、IoTの注目度と比例して「IoTシステム」も注目を集めるようになります。そんな「IoTシステム」が注目されるようになった背景には、IoTに関するいくつかの重要な要因が絡んでいます。
[1]デジタル化の加速
デジタル化が急速に進んだことにより、多くのモノがインターネットに接続できるようになり、様々なデータを取得できるIoTデバイスが登場しました。今では誰しもが当たり前のように所持するスマートフォンやコンピューター、タブレットもこの一つとなります。デジタル化が加速したことによりIoTの普及率は格段にし、同時にIoTシステムの需要も高まりました。
[2]IoTセンサーの低コスト化・小型化
IoTセンサーの価格が下がり、小型化されたことでIoTの導入のハードルが下がったことも要因の1つと言えます。この低コスト化と小型化は、新たなビジネスモデルや応用の機会を生み出し、IoT技術、IoTシステムの普及を促進しました。
[3]通信技術の向上
通信技術の向上はIoTに多くの影響を与えました。
例えば、通信技術の高速化と信頼性の向上により、IoTセンサーはデータをほぼリアルタイムで送信できるようになりました。また、IoTデバイスのバッテリー寿命を延ばし、エネルギー効率を向上させています。このような影響はIoTとIoTシステムの普及の一因となりました。
※センサーを使用した活用事例を公開中!詳しくはコチラをご覧ください
IoTとIoTシステム導入における課題
IoTを最大限活かすためには、IoTシステムが非常に重要であることはご理解いただけたかと思います。しかし、導入には超えるべき課題もあります。
例えば、コストの課題です。「IoTセンサー」の費用や「IoTシステム」の導入費用だけでなく、運用費など、様々なコストがかかります。「費用対効果」と合わないことがないように、事前のコスト試算は非常に重要です。また、人材の確保も課題の1つにあげられます。データの活用方法を考案したり、IoTシステムの管理運用などができる人材が必要となります。しかし、実際に対応できる人材の確保は想定通りにいかないことも多いでしょう。
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