お役立ちコラム

農業の自動化によるメリット

2023.02.20

農業の自動化とは?メリットや必要な技術をご紹介

世の中の様々な場所で、ICTやIoTの技術を取り入れた自動化が進んでいます。例えば、私たちの生活の中では、全自動洗濯機や電子レンジなどが挙げられます。どちらも家事にかける時間を短縮してくれる、便利なものですね。農業においても、「スマート農業」を始めとした自動化への取り組みが注目されています。
今回は、農業の自動化について、メリットや必要な技術と共に紹介します。

農業の自動化とは?

農業における自動化とは、上記で説明した一般的な自動化と同じように、ICTやIoTの技術を農業の作業に取り入れることです。今までの農作業のほとんどは、土壌を耕し、種をまき、草むしりを行うなど、手作業に依拠したものが多く、ハードな作業であることが分かります。これら1つ1つの作業を、人の手ではなく、ロボットや機械によって賄うことが、農業における自動化になります。
では、農業の自動化によって、どのようなメリットがあるのでしょうか。次の章から見ていきましょう。

農業の自動化のメリット

業務の見える化

ICTやIoTの技術を取り入れることで、数字やグラフによって業務の見える化が可能になります。例えば、作業方法や栽培方法をこれまでの経験や勘に頼っていたのであれば、これからは農作物の水やりの時間帯や栽培の記録を、データで残すことが出来ます。業務の見える化によって、仕事内容も具体化され、的確に行うことができます。

円滑な事業継承

業務の見える化によって記録を残すことが出来るため、後継者への引き継ぎをスムーズに行うことができます。実際に人から栽培方法などを教わるとなると、どうしても時間がかかってしまいます。しかし、データによる引き継ぎであれば、自分の都合が良い時間に、簡単に情報を得ることが出来ます。

業務の省人化

日本の農業において、担い手の減少、高齢化の進行が課題として挙げられていますが、自動化によって解決出来ると考えられます。例えば、毎日の見回り作業にドローンを活用することで、スマホやパソコンで様子を見ることができるため、現地に行く手間を省くことが出来ます。業務の省人化から、労働負担の軽減にも繋がります。

品質・収穫量の向上

適切な温湿度で、決まった時間に、必要な分だけ水やりができるなど、ムラのない栽培が可能になります。人の手で行うと、毎日の水やりの量など、栽培方法にバラつきが出ます。しかし、機械による自動化やセンサーによる計測を行うことで、誰でも最適な栽培が出来るようになるため、高品質な農作物を育てることができます。

自動化に必要な技術

農業の自動化のためには、最先端技術が必要になります。ここからは、現在注目されている技術について、1つずつ紹介しています。

Internet of Things

「IoT」は「Internet of Things」の略称で、「モノのインターネット」と訳されています。モノにセンサーをつけてインターネットに接続することで、遠隔操作ができるようになります。例えば、ビニールハウス内に温湿度センサーを設置すれば、スマホやパソコンで温湿度の状態を知ることができます。IoTプラットフォームを活用すれば、センサーのデータを瞬間に可視化することが出来るので、農作業の業務改善にピッタリです。

Artificial Intelligence

「AI」は「Artificial Intelligence」の略称で、人間の行動や考え方を人工的に再現したものです。近年ではIoTの活用だけでなく、AI機能を搭載したテクノロジーが増加しています。例えば、毎年同じ時期に野菜を腐らせてしまう場合、原因が分からない事には対処ができないため、そのまま同じ栽培方法を続けるしかありません。しかし、AI技術を活用することで、今までのデータを解析して、自己学習し、対処法を提案してくれるので、より効率的に作業を行うことが出来ます。

これからの農業の在り方

IoTやAIといった最先端技術が、農業の現場で既に活躍しています。今まで抱えていた課題も、農業の自動化の実現によって、解決できるかもしれません。
しかし、機械導入のコストの負担や、人の手で行うことに注力されている方など、様々な理由から農業の自動化を考えていない方もいらっしゃいます。一気に切り替えるのではなく、今までの農業スタイルを守りながら、課題を解決するために部分的にIoT技術を導入するなど、ご自身に合った農業を行うことが1番大切です。最先端技術をうまく取り入れながら、新しい農業の形を一緒に創っていきましょう。

IoT Stationのご紹介

IoTの導入により、従来の課題を解決することから、新規サービスの創出まで、あらゆる面でサポートすることができます。
農業の分野に関わらず、IoTの導入を検討している企業も多いかと思います。IoTで収集したデータの管理や可視化には、「IoTプラットフォーム」が必要不可欠です。

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