お役立ちコラム
IoTモニタリング~導入を成功させるポイント~
2023.05.24
【 目次 】
IoTモニタリングとは?
IoTモニタリングとは、IoTを活用した監視(見守り)を指します。実際に様々なシーンで活用が広がっています。例えば製造現場やサーバールーム、インフラ構造物などです。
活用のメリット
これ程までに普及が進んでいる秘密は、導入による様々なメリットにあります。
【1】リアルタイムの監視
IoTセンサーが収集したデータをリアルタイムで監視することで、機械や設備の状態を把握することができます。これにより、異常が検知された場合には、すぐに対応することができます。
例えば、工場内の温度が上昇し、火災の危険がある場合には、自動的に設備のシャットダウン装置を作動させることができます。
【2】業務の効率化
遠隔地でもモニタリングが可能なため、常に管理者が現地にいる必要がなくなります。遠隔勤務や効率的な業務運営が可能になります。
【3】メンテナンスの最適化
蓄積したデータを解析することで、機械や設備の故障、不具合を予測し、最適なメンテナンスのタイミングを決定することができます。
製造業では生産ラインの安定稼働が重要ですので、稼働率の安定に繋がります。
【4】コスト削減が可能
例えば、施設・工場内の温湿度や照明、空調などの稼働状況データを取得するとします。取得した温湿度によって設備の調整を行うことで、節約に繋げることができます。
【5】新しいビジネスモデルの可能性が広がる
これからのIoTモニタリングのデータ分析には、AI技術の活用が主流となるでしょう。AIにより、膨大なデータから有益な情報を簡単に抽出することが可能になり、より良い意思決定やサービス提供が実現されます。
導入に向けたSTEP
様々なメリットにより、IoTモニタリングは、今後ますます普及が進むことでしょう。
では次に、導入STEPと共に注意すべきポイントをご説明します。
1
生産性を高めることが出来る
IoTモニタリングを導入する目的や必要な情報を明確化します。
注意点:目的を明確にしないままIoTを導入すると、必要のないセンサーを設置してしまったり、データの収集や解析がうまくいかない場合があります。まずは予め、目的や必要な情報を明確化することをおすすめします
2
センサーの選定
明確になった目的とセンサーの設置場所から、最適なセンサーを選定します。
注意点:目的によって、必要な精度や通信頻度が異なります。IoTを活用する際は目的や課題に沿った最適なIoTセンサーを選択する必要があり、種類や特徴について理解を深めることが大切です。
※詳しいIoTセンサーの選び方はこちらでご紹介しています。
3
データの収集
センサーから得られたデータを、クラウドに収集します。収集したデータから、必要な情報を抽出します。
注意点:IoTを導入することで、データがインターネット経由でクラウド上に送信されるため、セキュリティの確保が重要です。センサーから収集したデータを暗号化し、セキュアな通信プロトコルを使用することが必要です。
4
データの可視化
データをシステム画面上で可視化します。
注意点:データを活用するためには、データ特性に合わせたシステム画面が必要です。
データの特性に合わせて、グラフや表で可視化することで管理効率が向上します。また、複数のIoTセンサーを活用する場合は、一つの画面で可視化することで、より管理効率を向上させることが可能です。
5
データの管理
収集したデータの適切な管理が必要です。
注意点:IoTセンサーから収集されたデータを適切に蓄積し、必要な情報を抽出するためのデータベースの設計や運用方法を検討する必要があります。
6
作業員への配慮
IoTシステムを運用するために必要なスキルや、知識を持つスタッフを配置し、作業員へのレクチャーを実施することが必要です。
注意点:新しいシステムの導入は、現場の作業員の負担になる可能性があります。事前にシステムの操作方法やデータ解析の手法を共有することで、負担を軽減することが可能です。
このように、IoTモニタリングの導入には計画的な段取りが必要となります。また、センサーの設置やデータの収集などの技術面にも十分な知識や経験が必要です。導入する際には、専門家やベンダーのサポートを受けることをおすすめします。
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IoTモニタリングは、私たちの生活や社会をより良いものへと変える力を持っています。適切なモニタリングシステムとデータ活用が、持続可能で豊かな未来への鍵となります。
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