お役立ちコラム
IoTデータの収集と活用。基礎から徹底解説!
2023.09.15
IoT技術によって、様々なデバイスやセンサーがネットワークに接続され、あらゆるIoTデータの収集が可能となりました。IoTによるデータ収集の進化は、ビジネスや産業のあり方を変え、未来の可能性を拓いています。
取得したIoTデータは活用方法によっては革新的な成果をもたらしますが、そもそもどのようにしてIoTデータを取得し、活用すればよいのでしょうか。本コラムを読むだけで、IoTデータにおける「基礎知識」「収集」「活用」など、IoTデータについて網羅することができます。
IoTデータとは?
IoTデータは、インターネットに接続されたセンサーによって収集される、あらゆるデータの総称を指します。
収集したデータを蓄積・分析することで、様々な業界の業務の効率化や従業員の適切な判断に役立てることが可能です。
※IoTについての詳しい説明は、こちらをご覧ください
IoTデータの活用方法
次にIoTの始め方から、データの扱い方、活用までの手順をご説明します。
1
IoTセンサーの決定
IoTデータを収集するためには、IoTセンサーは必要不可欠です。導入目的から、適切なIoTセンサーを選択する必要があります。
※IoTセンサーについての詳しい説明は、こちらをご覧ください
2
データ収集・蓄積
IoTセンサーにより収集されたデータはゲートウェイに統合されます。その後、ネット回線(SigfoxやLTEなど)を通じて、サーバーにデータが送信され、クラウド上にデータの収集・蓄積を行います。
3
データの可視化
収集したIoTデータはデジタルデータのため、そのままでは活用することはできません。IoTプラットフォームなどのIoTシステムと連携することで、デジタルデータは初めて人の目でわかるように可視化されます。
※IoTプラットフォームについての詳しい説明は、こちらをご覧ください
4
データの分析
従来は人による手作業でしたが、現在はAIによる分析が増えています。IoTを活用することで様々なデータの取得が可能となり、データ量は膨大なケースもあります。AIを活用することで、効率的に正確なデータ分析が可能となります。
5
アクションプランの策定
分析データを元に、行動計画を策定します。改善策や効率化のための行動を明確にすることで、IoTデータを最大限に有効活用することができます。
IoTデータの活用例
IoTデータの活用方法は様々です。実際にどのようなことが可能なのか、活用例をご紹介します。
(1)リアルタイムのビジネスインサイト
IoTによるデータ収集によって、リアルタイムでビジネスの動向を把握することが可能となります。顧客の行動パターンや製品の使用状況などの情報をリアルタイムに把握することで、迅速な意思決定が可能となり、競争力を高めることができます。
(2)効率改善とコスト削減
IoTによるデータ収集は、物流や生産、サプライチェーン管理などの様々な業務を効率化します。適切なデータ解析により、無駄な時間やコストを削減し、生産性を向上させることができます。
(3)予測と予防
IoTデータは、AIと組み合わせることで、未来の予測やトラブルの予防に役立ちます。例えば、機械の故障予知や災害のリスクマネジメントなどが挙げられます。
IoTで収集できるデータ
目的によって、収集すべきデータは異なりますが収集できるデータは多種多様です。どのような種類のIoTデータがあるのか、その一部を活用例と共にご紹介します。
(1)環境データ
ある特定の地域や場所における温度、湿度、気圧、光度、気体や化学物質の濃度など、環境に関するデータ。
活用例:天気予報や災害予知。有害ガスの排出や化学物質の濃度のモニタリングによる、労働者の安全性確保
(2)モーションデータ
加速度、振動などの物体や人物の運動・動作に関するデータ。
活用例:健康管理やスポーツ選手のトレーニングのサポート
(3)位置情報(行動履歴)
物体や人物の位置や座標情報を表すデータ。座標情報を元に行動履歴を追うことも可能です。
活用例:トラックやコンテナの位置情報管理
(4)生体情報データ
人間の身体や健康に関する情報を表すデータ。例えば、センサーやデバイスによって測定・収集された心拍数、体温、血圧、歩数などの身体の状態や健康情報です。
活用例:ストレスマネジメントや病気の早期発見などのヘルスケア
(5)音声・音響データ
音の振動や周波数などを表すデータ。
活用例;不審な音や異常な音を検知することで、セキュリティ対策を行う
収集における注意点
IoTデータの活用にあたっては様々な注意点があることを忘れてはいけません。
1
セキュリティ対策
適切なセキュリティ対策を講じないと、ハッキングやデータ漏洩のリスクが高まります。データの暗号化やアクセス制御、セキュリティアップデートの実施などが必要です。
2
データストレージと管理
IoTデバイスからのデータは膨大になる可能性があります。適切なデータストレージと管理体制を整備しないと、データの取り扱いが難しくなる可能性があります。クラウドベースのストレージやデータベースの選定と設計が重要です。
3
スケーラビリティ
IoT導入後に、新たなIoTセンサーを追加で導入ことも十分に考えられます。柔軟な対応力や既存システムの拡張性を確認しておく必要があります。
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