お役立ちコラム

IoTの活用に無くてはならない!IoTプラットフォームとは?

2023.07.26

IoTの活用に無くてはならない!IoTプラットフォームとは?

IoTの技術が急速に進む中、IoTの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。IoTで収集したデータの管理や可視化には、「IoTプラットフォーム」が必要不可欠です。昨今では、IoTの需要が高まることで、国内外のベンダーから様々なIoTプラットフォームが提供されるようになりました。導入の際には各IoTプラットフォームの特性と自社ビジネスとの相性から、最も適したIoTプラットフォームサービスを選択する必要があります。
今回は、既存ビジネスにIoTの導入を検討している方に向けて、「IoTプラットフォーム」の概要やメリット、選び方などをご説明いたします。

そもそも、IoTとは?

「IoTプラットフォーム」の説明をする前に、「IoT」の仕組みを復習しましょう!
※IoTについて、詳しく知りたい方は「IoTとは?」資料をご覧ください

「IoT」は「Internet of Things」の略称で、「モノのインターネット」と訳されています。一言で説明すると、モノにセンサーをつけてインターネットに接続することで、遠隔操作ができるようになることです。
IoTを構成する要素として、「①センサー(デバイス)」「②通信規格」「③クラウド」これら3つが挙げられます。
3つ目のクラウドで登場するのが、今回の主役「IoTプラットフォーム」です。

IoTプラットフォームとは何か

IoTプラットフォームとは、ネットワークに接続されたIoTセンサーにより収集した、多種多様なデータを活用するためのシステム基盤のことを指します。
あくまでもIoTセンサーとは温度や湿度、位置情報などをデジタルデータとして収集するものであり、それらを活用するためにはIoTプラットフォームが必要となります。IoTプラットフォームにより、データの可視化、分析や制御などが可能となりますので、IoTと同時に導入することで、IoTを効率よく管理・運用することできます。
では、具体的にどのような機能が利用できるのでしょうか。提供されるIoTプラットフォームによってサービスは異なりますが、代表的なものをご紹介します。

IoTプラットフォームの役割

デバイスマネジメント

IoTセンサーの管理を行うこともIoTプラットフォームの主要機能として挙げられます。
取得するデータにより、センサーの種類は多種多様であり、使用する通信回線(SigfoxやLTEなど)も多岐に渡ります。こうした複雑なIoTセンサーとIoTプラットフォームを繋ぐことで容易な総合管理を実現し、IoTを効率的に活用できる環境を提供します。

IoTセンサーの遠隔操作・制御

IoTセンサーはIoTプラットフォームを介することで、リアルタイムで稼働状況を把握できます。また、双方向通信が可能なセンサーと通信規格をIoTプラットフォームに連携することで、センサー側へデータや命令の送受信が可能となります。現場に足を運ばずとも各種設定に対応できるため、管理やメンテナンスコストの削減が見込めます。

データの収集・蓄積

IoTプラットフォームでは、クラウド上にセンサーから取得した位置情報、音、振動、温湿度、時刻などあらゆるデータを蓄積することが可能です。
しかし、闇雲にデータを取得すれば良いという訳ではありません。データの活用方法を考慮し、最適な頻度でデータを収集する必要があります。

データの可視化

IoTプラットフォームはIoTセンサーから取得したデータをグラフなどで可視化することができます。可視化するからこそ、見落としなどのヒューマンエラーの防止に効果的です。

データの分析

収集・蓄積したビックデータを元に、AI分析が可能なIoTプラットフォームもあります。AIによる分析結果を元に実際のアクションに繋げることが重要です。収集したデータを元に改善施策を立案し、ビジネスプロセスやサービスの向上に活用します。

データの監視

データを可視化することで、異常な状態を検知することができ、そういった異常時にアラートを発報したり、エラーを検知したときにエラー内容を表示することも可能です。また、IoTプラットフォームにお手持ちの携帯電話やPCに通知が届く機能が備わっている場合、遠隔で異常を検知することも可能です。

IoTプラットフォームの動向

次に、IoTプラットフォームの動向を見てみましょう。ここでは、IoTプラットフォームの中でも、BtoB向けのIoTプラットフォームに焦点を当てて説明します。
総務省によると、産業データ等を扱う「産業向けIoTプラットフォーム」の動向が注目されているとのことです。産業分野には医療や製造業、物流業、建設業など、様々な分野がありますが、全ての分野において、IoTやAIといった最先端技術の導入の動きが見られます。実際にドイツでは、政府が技術政策「Industry 4.0」を打ち出しており、製造業などの産業においてIT技術やデジタル化の導入が推進されています。

世界のユーザ企業のIoTソリューションの導入理由

世界のユーザ企業のIoTソリューションの導入理由

図は、企業におけるIoTソリューションの導入理由を示したものです。2016年~2018年の3年間において、業務の自動化・最適化が導入理由の上位にあることが分かります。また、近年では収益向上や顧客接点の向上といった理由も増加していることが分かります。

このアンケート結果から、IoTプラットフォームを活用したIoTソリューションを導入することで、業務の自動化や効率化、更には収益向上や顧客接点の向上を実現することができるのです。

出展:総務省「第1部 5Gが促すデジタル変革と新たな日常の構築」
元出展:BUSINESS INSIDER INTELLIGENCE

IoTプラットフォームの仕組み

IoTプラットフォームは、多種多様なセンサーから得たデータを収集、そして可視化、分析や制御を行うための「土台」のことです。
木造建築は柱を支える土台があるので成り立っています。運動選手は完璧なパフォーマンスをするための土台作りとして筋トレなどを行います。IoTの分野も同じです。IoTを行うためには、土台(つまりプラットフォーム)が欠かせません。
そうは言っても、「IoTプラットフォームは一体どういう仕組みなの?」と思う人がほとんどだと思います。では、 もう少し具体的に説明しましょう。

IoTプラットフォームの構成
< IoTプラットフォームの構成 >
①IoTセンサーが検知し、データを取得
位置情報、音、振動、温湿度、時刻など多種多様なデータをデジタル化して取得します。
取得するデータごとに様々なIoTセンサーがあります。
②クラウドにデータの収集・蓄積
IoTセンサーにより収集されたデータはゲートウェイに統合されます。その後、ネット回線(SigfoxやLTEなど)を通じて、サーバーにデータが送信され、クラウド上にデータの収集・蓄積を行います。
③データの可視化
収集したデータの運用・管理などを行うために、IoTプラットフォームで可視化します。
IoTプラットフォームによって有する機能が異なりますので、企業の課題やビジネスによって、どのシステムにするのかを検討する必要があります

IoTプラットフォームのメリット

IoTプラットフォームの機能や仕組みついて解説したことにより、理解を深めることが出来たのではないでしょうか。導入により、業務の効率化はもちろんのこと、その他にも得られる様々なメリットがあります。

IoTの導入とDX化の実現

IoTセンサーでは多種多様なデータを取得することが可能です。そのため既存ビジネスへの導入も比較的行いやすいのではないでしょうか。
※センサーを使用した活用事例を公開中!詳しくはコチラをご覧ください
取得したデータを、IoTプラットフォームで可視化、監視、分析を行うことで貴社ビジネスの変革=DX化を実現することも可能と言えるでしょう。
※DXについて、詳しく知りたい方は「DXを徹底解説」した資料をご覧ください

IoTにおける開発コストの削減

IoTセンサーと共にIoTプラットフォームを導入するだけで、データの管理や可視化を容易に実現できます。システムの開発費用・期間を最小限に抑えられるため、データ分析などに集中して取り組むことができます。
また本来、開発にあたり必要とされる専門知識も最低限で対応可能となるため、その分の時間的コストの削減からもIoTプラットフォームを使うメリットは大きいと言えます。

IoTプラットフォームの種類

IoTプラットフォームは、大きく分けて2種類があるといわれます。その2つが、水平型と垂直型です。そう言われても、何が水平で何が垂直なのか、まったくイメージが湧きませんよね。この2つについて、もう少し詳しく説明いたします。

水平型:あらゆる業界に対応!汎用性IoTプラットフォーム

「水平」と聞くと、横一直線に広がっている、というイメージがあると思います。IoTプラットフォームにおいても、この意味は一緒です。業種や業界にとらわれず、汎用性を重視したプラットフォームが水平型です。
幅広い業種で活用できるため、デバイスからデータを収集、可視化、データ分析など、基本的な機能が備わっています。
汎用性に優れている分、基本的な機能になってしまうため、データを活用しきれない部分はありますが、1つのプラットフォームで様々な企業に展開することが可能です。
物流業界や設備管理業界など、様々な業種の企業とお取引があるお客様や、機能性はシンプルなものが良いという方におすすめです。

垂直型:顧客の要望を形にする!カスタマイズ型IoTプラットフォーム

では、「垂直」のイメージはどうでしょうか。水平とは反対に、線が縦真っ直ぐに伸びているイメージかと思います。
水平型が汎用性を重視したものに対して、垂直型は特徴的な機能があり、特定の業種や使用する分野に合わせたプラットフォームといえます。
水平型に比べると汎用性は劣りますが、個別カスタマイズをしてほしい、この機能を追加したいなど、機能性を充実させることが可能です。
お取引先企業が特定の業界である、機能性を充実させてマルチに活用したい、という方には、個別カスタマイズが効く垂直型のプラットフォームがおすすめです。

IoTプラットフォームを選ぶ際のポイント

活用すべきIoTプラットフォームの種類がわかったところで、さらに抑えるべきポイントをご紹介します。
これにより、自社がどのようなIoTプラットフォームを選択すべきか見えてくるのではないでしょうか。

様々なIoTセンサー(デバイス)、通信規格に対応しているか

IoTビジネスによっては数種類のIoTセンサーを同時に活用し、様々なデータを取得する場合があります。例えば、IoTセンサーの種類には振動センサー、温湿度センサー、人勧センサーなどが挙げられます。このような多種多様なIoTセンサー(デバイス)と通信規格の使用を検討している場合は、拡張性の高いIoTプラットフォームを選択する必要があります。

将来的なシステムの拡張性

接続するIoTセンサーが増加した際の環境を事前に確認しておいた方が、より安心してIoTプラットフォームを使用することができます。何千~何万という膨大なデータを扱うことにより、処理速度が著しく低下する可能性があります。とくにリアルタイムで情報を可視化したい場合は、重要なポイントと言えます。

必要性とコストとの相性

IoTプラットフォームによって、費用面は大きく異なります。様々な機能を有している方が望ましいかもしれませんが、オーバースペックとなり、不必要な機能にコストをかけてしまったという結果にも成り兼ねません。小規模からスタートさせたい場合は、例えば月額費用を抑えたセンサーごとの従量課金制などを検討するのも良いかもしれません。
初期費用、ランニングコスト、今後のビジネス展開を見据えた上で一番バランスの良いものを選ぶ必要があります。

セキュリティ対策は万全か

IoTが普及すると共に、IoTを狙ったサイバー攻撃も増えています。ネットワークに接続されたIoTセンサーのセキュリティ対策が不十分だった場合、情報漏えいや改ざんなど、サイバー攻撃により悪用されるリスクがあります。
IoTはエンドユーザーの職場や生活空間に活用されるケースが多いため、セキュリティ強度に注目してIoTプラットフォームを選ぶことは重要と言えます。

サポートサービスの充実性

サービススタート後のカスタマイズが発生することもあるでしょう。社内開発のための専門人材の確保や育成が難しい場合でも、サポートサービスが充実していれば安心です。IoTプラットフォームの比較検討中には、必ず確認しておくことをおすすめします。

カスタマイズ性

例えば、せっかくデータの可視化ができたのに、画面が見にくかったり、表示したい項目が小さいと作業も捗りませんよね。そういった課題はカスタマイズによって解決することが出来、より効率的にIoTを活用することが可能となります。

機能が充実した、「IoT Station」がおすすめ!

「IoTにあまり詳しくない」「初心者でも使いやすいものがいい」もしくは「IoTを活用してDXを実現したい」そういった皆さんには、IoTプラットフォームサービス「IoT Station」をおすすめします。

「IoT Station」は、「デバイスマネジメント」「IoTセンサーの遠隔操作・制御」「データの収集・蓄積」「データの可視化「データの分析」「データの監視」」「セキュリティ対策」「サポートサービス」「カスタマイズ性」の全てが既に備わっています。
多種多様な通信回線やゲートウェイ、センサーからのデータをユーザー様にとって“分かりやすい” “使いやすい”を重視したダッシュボード上で可視化することで、業務の課題を解決し、業務効率を改善します。

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