お役立ちコラム
IoTとは?活用事例と共にわかりやすく解説!
2022.10.12

意外と知られていない「IoT」。読み方は「アイオーティー」で、 「Internet of Things」の略称です。英語表記からも分かるように、「モノのインターネット」と訳されています。そうは言っても、「モノのインターネット?」「どういうことなの?」と思う方もいると思います。
今回は、「IoT」の言葉は聞いたことはあるけど、「実際にどういうものなのか」「どういう仕組みになっているのかよく分からない」という方に必読の「IoT」の説明をいたします。
【 目次 】
IoTの機能と活用事例
「IoT」とは、インターネットに接続されていなかった従来のモノが、インターネットを通じて情報交換をすることで様々なことが可能になることです。
スマートハウス(家電)、医療機器、車などあらゆるジャンルで実用化が進んでおり、私たちの生活用の中で活用されています。では、実際に「IoT」はどのような場面で活躍しているのかを活用事例と共に説明していきましょう。
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モノの遠隔操作
モノにIoTセンサーを取りつけ、ネット回線に接続することで遠隔操作が可能となります。
日常生活ではスマートフォンでの遠隔操作が一般的ではないでしょうか。この代表例が、外出先からエアコンや炊飯器などのスイッチを入れることです。
IoTの導入により、私たちの生活はより便利なものへと変化し続けているのです。
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- スマートハウスの実現
- IoTを活用した次世代型住宅です。
スマートフォンアプリで外出先から家電スイッチをONにしたり、別の家事をこなしながらの操作により、家事を効率的に行うことが可能となりました。
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- ペットの餌やり
- ご家庭にペットがいる場合は、IoTに対応した餌やり機で外出時に食事を与えることも可能です。家庭用のカメラがある場合、状況の確認も可能です。
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- 監視カメラの遠隔操作
- 監視のカメラの操作を行うことで、セキュリティの向上と現場に行かなくとも迅速な対応が可能となりました。IoTを活用することで、企業の省人化も貢献できます。
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モノの監視
IoTを活用すれば、遠く離れたところでも可視化された情報の把握が可能です。
遠方の家族の健康管理や子供の帰宅状況の把握など、家族の見守りに活用することで安心して毎日を過ごすことができます。ビジネスにおいてはユーザーの利用状況を把握することでサービスの改善や新たな価値を生み出すことも可能でしょう。
また、IoTセンサーには様々な種類があり、収集できるデータも多種多様です。例えば、気温・湿度・傾斜・電気消費量・騒音など、企業の課題や目的によって、とりつけるIoTセンサーを選ぶ必要があります。これらIoTセンサーをとりつけることで屋内外を問わずモニタリングが可能となります。
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- 物流用パレットの管理
- パレットにセンサーを取りつけることにより、位置情報を管理することが可能になります。物流用パレットにIoTを活用することで、滞留や紛失が無くなり、パレットの運用・管理コスト削減をIoTで実現します。
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- 社用車の管理
- 営業車・配送トラックなどにセンサーを取りつけることで、距離、速度、位置情報を取得することができます。IoTにより、車両に関する全ての情報を統合して管理することも可能になりました。
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- 屋内外の温度管理
- 商業施設では、温度センサーを取り付けたIoT化により、常に快適な空調管理を実現することができました。 一覧表示で可視化ができるので、管理もしやすくなります。
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モノの検知
センサーを利用したIoTを実現することで、遠くのものの動きを検知し、把握することが可能です。
例えば、施設内にセンサーを設置し、人にビーコンなどのデバイスを持たせることで、従業員の入退室をIoTによって把握することができます。それだけでなく、リアルタイムで把握することができるため、IoTにより従業員の安全管理にも役立てることが可能です。
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- 作業員の入退室管理
- 作業員がビーコンなどのデバイスを携帯することで、IoTによって作業員の入退室管理を可能にしました。また、IoT化することで、セキュリティ向上へも役立たれています。
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- 患者のバイタル検知
- IoTを活用することで、呼吸、血圧、脈拍の可視化ができます。異常値にはアラートを設定することでリアルタイムで迅速な対応が可能となりました。
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- 構造物(橋など)のモニタリング
- 橋などの構造物にひずみ、傾斜、温度センサーなどを取りつけIoT化することで、現場の状態をリアルタイムに把握することが可能となります。利用者や現場の従業員の安全管理に活用されています。
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モノ同士の通信
IoTはインターネットに接続されたモノ同士でデータの送受信をすることが可能です。今後、自動車においてこの技術は大きく活躍するのではないでしょうか。自動運転技術、周辺情報を把握しつつ安全に走行できるように開発が進んでいます。人を介さずにモノ同士が自動で情報の交換を行うため、より円滑な判断とアクションが行われることが期待できます。
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- 自動運転技術
- 自動運転技術はIoTセンサーにより、周辺情報を把握しつつ、安全に走行できるように開発が進んでいます。
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- ウェラブルデバイス
- ヘルスケア用ウェラブルデバイスは、患者の心拍数・血圧などを医師にIoTを用いて共有することでオンライン診療を可能としました。
IoTのメリット
従来ではインターネットに接続されるモノとは、パソコンやスマートフォンが代表的でした。現在は様々な情報を取得できるIoTセンサーが普及したことにより、IoTの活躍の場が一気に広がりました。
IoTにより、様々なことが実現可能となりましたが、IoTが注目を集めている理由はそれだけではありません。では次に、IoTが導入される様々なメリットについてご説明致します。
新しいサービス・ビジネスの創造
クラウドに蓄積した膨大なデータを分析することで、既存サービスの質を向上させることが可能です。また顧客の需要を把握することも可能となり、新しいサービスやビジネスを開拓する糸口を見出すことも可能と言えます。
省人化と効率化
施設の温湿度管理や異常検知・故障予知、配送品の位置情報管理など、IoTは多種多様な場面で活用されています。
近年では労働力人口の減少により、人手不足に苦悩する企業が多いため、IoTを活用することでこれらの課題を解決へと導くことが可能です。IoTは徹底した業務効率の見直しと省人化の実現に役立たれています。
IoTの仕組み
これほどまでに期待と注目を集めるIoTは、どのような仕組みなのでしょうか。IoTを構成する要素は、「IoTセンサー(デバイス)」「ゲートウェイ」「通信規格」「クラウド」「アプリケーション」の5つがあります。順を追って、説明していきましょう。

①IoTセンサー(デバイス)
モノの状態や周辺環境をIoTセンサーが検知して、位置情報、音、振動、温湿度、時刻などのあらゆる情報を取得します。
②ゲートウェイ
読み込んだデータはネット回線を通じてクラウド上へ蓄積します。その際に、異なるネットワーク同士の通信を可能にするためには、ゲートウェイを介する必要があります。
③通信規格
Sigfoxや5Gなど様々な通信規格があり、センサーや用途によって異なります。
④クラウド
センサーから収集したデータを、通信規格を通じてクラウドに送ります。クラウドに送ることで、膨大なデータを蓄積することが可能となります。
⑤アプリケーション
パソコンやスマートフォンなど様々な端末で、IoTセンサーから収集したデータを可視化をします。データをリアルタイムで確認する機能を有したものもあります。
IoTを実現するなら「IoT Station」
では、実際にIoTを始めるにはどうしたら良いのでしょうか?
IoTを活用するだけでは、データをクラウドに蓄積する所まではできても、貯めたデータを活用することができず、データを取得した意味がありません。取得したIoTデータは、IoTプラットフォームを活用することで可視化することができ、ビジネスに活かすことが可能となります。
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