お役立ちコラム
物流業界でのIoTの利活用~課題を解決する~
2022.09.08
そもそもIoTとは?
IoTという言葉を最近はよく耳にしますが、正しい意味をまだご存知でない方も多いかと思います。まずはIoTの秘めた可能性を知る前に、IoTについて簡単にご説明しましょう。
IoTとは「Internet of Things」の略称で、直訳すると「モノのインターネット」という意味です。様々なモノをインターネットに接続し、通信機能を持たせることで計測・制御、状態把握、モノ同士の通信などが可能になります。この様々な機器をインターネットに繋げることやその仕組みのことを「IoT」といいます。
IoTにより私たちの身近なモノがインターネットに接続され、生活スタイルに大きな変化が起きています。スピーカーやTVを、インターネット経由で音楽や映画を楽しむことや、電化製品をインターネットと繋ぐことで外出先からエアコンをONするなど、IoTにより私たちのQOL(Quality of Life)は格段に向上したと言えるでしょう。
※IoTについての詳しい説明は、こちらのコラムをご覧ください
物流業界の課題
IoTはあらゆる業界から期待され、また実際に多岐にわたる分野で活躍しています。では、物流業界ではどうなのでしょうか。
物流業界はEC市場やフリマアプリなどの拡大により、業界を取り巻く環境が大きく変化しています。課題は労働力不足や配送効率の悪化など多岐に渡り、プロセス全体の変革が求められています。
「労働力不足」「配送効率の悪化」「品質改善」は多くの企業が頭を抱えつつもなかなか解決策が見つからず、苦悩している問題ではないでしょうか。
- 01.労働力不足
- 国内物流の大半を担っているトラック運送業は、全産業と比較して労働時間が長く賃金が低い傾向にあり、若年入職者が減少しています。新たな人員確保の難しさからトラック運転者の平均年齢は全産業に比べて高く、物流業界では就業者の高齢化が進展しています。
輸送荷物数は、コロナによるEC市場の拡大や、フリマアプリ等のインターネット売買が浸透したことにより増加傾向で推移していますが、ドライバーの調達が難しく労働力の確保が追いついていません。
- 02.配送効率の悪化
- 当日配達や日時指定などのECサイトのサービス拡大、玄関前への置き配、宅配ボックスへの配達、コンビニでの受け取りなど、消費者ニーズの多様化は「配送」に関しても進んでいます。
このような多様化するサービスにより、車両の積載率に関わらず配送することとなり、配送効率の悪化と人手不足を招いています。
- 03.品質改善
- 距離の離れた物を人が管理することで、ヒューマンエラーが起こり、品質が基準を下回る可能性があります。
物流品質を安定させ顧客満足度を向上させるためには、ヒューマンエラーを減らす工夫、ミスにつながらない仕組み作りが必要です。
IoTを導入することで、物流業界の様々な課題を解決することができます。
では、物流業界の抱える課題をどのようにIoTで解決するのかをご説明します。
IoT導入による課題解決
- 01.労働力不足
- ・無駄なトラック待機時間を削減
物流車両の移動状況や滞在場所をリアルタイムで管理することが可能になり、配送トラックの物流施設への到着時刻を分散させることができ、無駄なトラック待機時間を削減します。
輸送効率の改善と労働力不足の解決に役立ちます。
- 02.配送効率の悪化
- ・配送業務を効率化し、積載率を改善
積載情報の管理が可能になります。リアルタイムでモニタリングすることで車両の積載率を改善し、配送効率を向上させることが期待できます。
- 03.品質改善
- ・輸送荷物の温湿度管理
コンテナ内にセンサーを設置することで温度・湿度の一元管理が可能になります。基準値を逸脱していないかモニタリングすることで、輸送荷物の品質担保・向上に役立てることができます。
物流業界におけるIoTの活躍
実際にIoTを活用するケースは増えてきており、DX化を進める動きは活発化しています。
物流業界におけるIoT導入のメリットは、リアルタイムに可視化された情報により物流の最適化が可能になることです。収集したデータを活用し、タイムリーなニーズへの対応や限られた労働力で業務をより効率的にすることができます。
ここまで、物流業界の課題とIoTによる課題解決についてご説明しましたが、IoT導入イメージをさらに具体的なものにするためにIoTの活躍をご紹介します。
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- 物流用パレット・カゴ車の管理
- Sigfoxデバイス搭載のパレットで、GPSが無くても位置情報を管理することが可能に。空パレットの滞留や紛失が無くなり、パレットの運用・管理コスト削減へ。
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- 作業員の入退室管理
- 作業員がRFIDタグを携帯することで、ゲートに設置したRFIDリーダーでの作業員の入退室管理が可能に。入退出のスマートな管理で、セキュリティ向上へ。
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- 設備メンテナンスの効率化
- 温度・湿度・漏水センサーなどを使用し、設備の状態を可視化します。人力では気づきにくい、些細な異変にも気づくことができます。
また点検しづらい箇所に設置することで、業務の効率化と対応の迅速化が期待できます。
物流業界の課題にIoT Stationが応えます
今回は「物流業界へのIoT導入のメリットと期待」についてご説明しました。
物流業界はEC市場やフリマアプリなどの拡大により業界を取り巻く環境が大きく変化しており、プロセス全体の変革が求められています。多岐に渡る課題は、IoTを活用することで大きく改善へと導くことが可能です。
あらゆる業界で期待されるIoTは、物流業界でも活躍の場が広がっています。人材不足などの課題解決のためには、今後は前向きに導入検討を進めていくことが必要となります。
物流管理ソリューションであるIoT Stationであれば、物流用パレット・カゴ車の管理、配送トラックの位置情報管理、輸送荷物の品質管理などを一元管理し、業務を効率化することが可能です。お客様のご要望やお悩みに沿って、最適なソリューションをご提案させていただきます。課題解決のヒントがきっと見つかるはずです。
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