お役立ちコラム
IoT活用事例!実際に企業ではどんなふうに使われているの?
2022.11.02

IoTの技術が急速に進む中、「IoTをビジネスで活用したい」「初心者でもIoTを始めたい」 など、IoTの導入を検討している企業も多いのではないでしょうか。
今回は、IoTの簡単な説明と共に、実際に導入している企業様のIoTの活用事例をご紹介いたします。
【 目次 】
IoTとは?
本題に入る前に、まずは「IoT」の言葉の意味を理解しましょう。
「IoT(アイオーティー)」は 「Internet of Things」の略称です。英語表記からも分かるように、「モノのインターネット」と訳されています。「IoT」を一言で説明すると、モノにセンサーをつけて、インターネットに接続することで、遠隔操作ができるようになることです。
※IoTについて、詳しく知りたい方は「IoTとは?」資料をご覧ください
IoTの仕組み
次に、IoTの仕組みについて見ていきましょう。IoTを構成する要素として、代表的なものは次の3つです。

- < IoTの構成 >
- ①センサー
モノの状態や周辺環境をIoTセンサーが検知して、位置情報、音、振動、温湿度、時刻などのあらゆる情報を取得します。 - ②通信規格
読み込んだデータはネット回線を通じてクラウド上へ蓄積します。Sigfoxや5Gなど様々な通信規格があり、センサーや用途によって選ぶ必要があります。 - ③クラウド
センサーから収集したデータを、通信規格を通じてクラウドに送ります。
クラウドに送ることで、パソコンや携帯電話など様々な端末で、センサーから収集したデータを可視化することが可能となります。
IoT普及による変化
従来のモノをIoT化するこで、業務内容や私たちの生活に劇的な変化をもたらしました。
私たちにとって最も身近な物と言えば、家電製品ではないでしょうか。今では誰しもが持つ、スマートフォンにアプリを導入することで、外出先からテレビ番組の録画予約ができ、エアコンのON/OFF操作も可能です。IoTにより、私たちのQOL(Quality of Life)は格段に向上しました。
また、従来のものは家電本来の機能しか持ち合わせてはいませんでしたが、IoT化することで新たな観点から新しい価値を消費者に提供することも可能です。例えば、核家族が一般的となり、高齢の両親とは離れて暮らすことも現代では珍しくありません。そこで両親の自宅の照明をIoT化し、ON/OFFが遠方で確認できるようになれば、簡単に両親の行動を把握することが可能となります。これは世の中と生活の変化により生まれたIoTの活用事例の1つと言えます。
需要の高まりを見越すことと、これからの社会の変化を予測しながら、企業はIoTを活用する必要があります
IoTの実際の導入事例
実際にIoTは、多種多様な企業で既に活用されています。では、どのようにIoTが活用されているのか、見ていきましょう。
無人中継設備の機器稼働状況を一括監視!遠隔での設備監視を可能にするIoT

設備運用の自動化・無人化が進む一方で、現場で監視する人がいない場合、「知らない間に機器が動いていなかった」「室内温度が適正でなかった」という事態に陥る可能性があります。
TOKAIコミュニケーションズ社の「Smart Facility Manager 設備遠隔監視サービス」では、そういった事態を未然に防止します。
無人で運用されている中継設備の機器稼働状況や、サーバルーム内の温度状況の監視が可能です。データの閾値を超えた際にはアラート通知が届くので、現場に人がいなくともリアルタイムでトラブル把握でき、迅速な対応が可能となります。
バラバラに管理されているUPSや発電機などの稼働データを一元管理できるため、ひと目でトラブルが発生している拠点・設備機器を把握することができます。また画面上では、稼働時間などの時系列データをグラフ化することができるため、1日や1か月、年間といった期間の傾向を可視化することも可能です。
IoTを活用した設備監視サービスはリアルタイムで監視を行うことだけでなく、見回りコストを削減するなどの省人化にも貢献するサービスです。
株式会社TOKAIコミュニケーションズ
「Smart Facility Manager 設備遠隔監視サービス」
冠水発生地をいち早く把握!防災・水災害対策に寄与するIoT

大雨などの自然災害時に、浸水・冠水が発生するケースがあります。
オプテックス社の「冠水モニタリング」は、道路や設備の冠水発生地を素早く検知し、通知するIoTサービスです。
小型の冠水センサーとIoT無線ユニットを街路灯やカーブミラーなどの支柱に取り付け、道路の冠水・浸水をモニタリングします。モニタリングサービスに使用する機器は電池駆動なので、電源工事無しで簡単に設置可能です。これにより、自治体のみならず企業の設備や敷地内の冠水をいち早く把握し、緊急時の被害を最小限に抑えることが可能となります。
また、遠隔で冠水・浸水状況を検知できるため、早めに対処することで従業員の安全も確保できます。
「冠水モニタリング」を活用することで、地域の安全、町の安全、設備の安全を実現します。
オプテックス株式会社「簡易冠水モニタリング」
アルコールチェックの義務化に対応!最新の法改正に応じるIoT

2022年4月から道路交通法施行規則が改正され、一定台数以上の社用車を使用する事業者において、運転前後のアルコールチェックが義務付けられました。
対象事業者は、全国で約30万カ所と想定されており、法令に遵守したアルコール検知器を導入する必要性があります。
MEテック社の「アルポーター」は、小型な携帯型アルコールチェッカーで、機器単体でのアルコール検知が可能です。時間と場所を選ばないので、出張中、在宅勤務、営業所など、個人の働き方に合わせた使用が可能です。
また、運転前後の氏名・車両ナンバー・アルコール数値などの膨大なデータをクラウド上で一括管理も可能なため、管理コストや業務負担を軽減し、省人化にも貢献します
MEテック株式会社「アルポーター」
携帯電話圏外でも、位置情報や端末状態を可視化!ユーザーの安全管理に貢献するIoT

登山などのアクティビティや山岳地域での業務では、携帯電話圏外エリアであることが多々あります。
PORTALFIELD社のSigfox GNSSトラッカー&コミュニケーターは、携帯電話圏外エリアであっても安心です。センサーが現在位置までの軌跡や端末状態をSigfoxで専用サーバーへ自動送信し、IoTプラットフォームで可視化をするため、場所を問わず地図や現在位置の確認が可能です。
その他にも、リアルタイム状況をインターネットから追跡できるほか、SOSやメッセージが送信可能です。
Sigfoxサービスエリアだけでなく、お使いのスマートフォンの携帯電話会社のサービスエリアであれば、位置情報の手動送信も可能です。
IoTにより、どんな時でも望む人と情報を共有することができ、ユーザーの安全管理に活用されています。
株式会社PORTALFIELD「FIELDCONNECT」
広がり続けるIoT市場
IoTの普及により、全体的なデータ通信量は以前とは比較にならないほど膨大なものとなり、それに対応するために新たな通信技術である5Gが登場しました。このように業界の拡大と共に、次世代の技術も次々と世に広まっています。今後は企業のDX推進により、今まで以上にIoT市場は広まっていくことが予想されます。
新たな付加価値を与えた製品やサービス、よりよいビジネスモデルを創出するためには、既にIoTは必要不可欠であると言えます。
より良いサービスを生み出し、新たなビジネスモデルの創出や、業務の効率化を実現するためには、一刻も早くIoTを活用し、DXへ繋げることが各企業に求められます。
IoTの導入とDX化を実現するには?
では、どのようにIoTを導入すべきなのでしょうか?まずは既存ビジネスの課題の洗い出しをしてみてはいかがでしょうか。
従業員の位置情報や施設の電気使用量など、IoTセンサーは種類によって、様々な情報を収集することができます。課題に合わせたIoTセンサーを選択したら、次に、取得したデータを可視化するためのIoTプラットフォームが必要となります。あくまでもIoTセンサーとはデータを取得するものであり、そのままでは効率的に活用することはできません。IoTプラットフォームにより、データの可視化、分析や制御などが可能となりますので、IoTと同時に導入することをおススメします。
※IoTプラットフォームについて、詳しくはコチラから
IoT Stationは「DXで業務改善したいが始め方がわからない」「上手くデータの活用がしたい」「複数のデータ活用がしたい」「新規ビジネスを可視化したい」など、様々なご要望やお悩みにお応えします!まずは現在の状況などお聞かせください。
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